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やや天候不順な感じのあった初日から、からっと晴れ上がった展示会二日目。今日も開場と同時に多くの人が訪れている。レポートの前編では、基調講演の一本目に加え、Interopの展示で毎年恒例のShowCaseで行われているプレゼンテーションステージの模様をお伝えしよう。
 展示会二日目の7月1日、最初の基調講演はInterop初登場のサムスン電子 電気通信研究開発センター上席副社長のクワン・スー・リー氏が「IPv6とユビキタスデジタルネットワーク」と題して、IPv6によって変化を見せているインターネットやサービスのこれからについて語った。
 リー氏は、位置情報サービスや医療、物流などさまざまな分野で高度なセンサー技術が用いられており、これらを総合的に管理するためのネットワーク化が重要だと話を切り出した。どこからでも接続可能なネットワーク環境、すなわちユビキタスネットワークの実現においては、処理能力や駆動電力の問題、各デバイス、入出力環境などさまざまな要件が絡み合い、それらの管理を容易にするためにはIPv6が欠かせないとコメント。ネットワークのグローバル化やセンシングネットワークの融合など、IPv6によるネットワーク環境の整備によって処理の分散化(集中の排除)を実現できると語った。
 IPv6のメリットについてざっと解説した後、現在韓国で進められているネットワーク政策について簡単に触れ、「8つのサービス、3つのインフラ、9つの成長分野」を意味する「IT839戦略」を紹介した。また、あわせてサムスン電子の将来ビジョンである「Any-X」(あらゆるものがどんなときでも自在につながるというコンセプト)をアピール。同社は携帯電話を重要視しており、これらのモバイル機器にIPv6を実装することでユビキタス社会のキーとなるよう研究開発を進めていると述べた。
 Interopの場に初めて登場したリー氏はいくぶん緊張した面持ちだったが、講演の内容はわかりやすく、またネットワーク環境の未来を身近に感じさせるものだったと言えるだろう。
サムスン電子のクワン・スー・リー氏。落ち着いた語り口で、ユビキタスネットワークのこれからの姿をわかりやすく話した。
 IPv6 ShowCaseは今年のテーマ「Shift the Gear」を実践し、実験段階ではない製品やソリューションを中心にした展示を行っている。そこで目にすることができる製品群は、現在販売中のものから販売直前といった旬のものだ。今日の午前10時30分から、IPv6 ShowCaseのテクニカルアドバイザー 山本和彦氏によるスペシャルセッション「IPv6 ShowCaseのみどころ」が催された。セッション内容はIPv6初心者向けの基礎知識を中心に、実際に会場内で見られる機器を紹介するというもの。このセッションの中から、注目のプロダクトやデモンストレーションをいくつかピックアップして掲載する。
YAMAHAが現在開発中の「iSession」。IPv6を使って遠隔地とMIDIデータをやり取りするための機器。会場内ではMIDIキーボードとMIDIドラムを別々の場所に設置し、実際にセッションを行っている。
IPv6によるマルチキャスト実証実験。MLDsnoopingを使って2つのゾーンを用意し、片方のゾーンに攻撃があった場合にもう一方には影響させない、といった実験を視覚的に見ることが可能。
IPv6のトラフィックを検知し、視覚化する「sFlow」のデモンストレーション。これまでは機器ごとに専用のツールが必要だったが、sFlowの導入によって統一化が図れる。
 このほかにもIPv6 ShowCaseでは、遠隔操作を行う機器やInternet FAXの活用例など、さまざまなソリューションや製品が展示されている。実験段階でなく、すぐにビジネスに直結できるものが増えており、IPv6の普及を感じさせてくれる。ShowNetを構築している基幹技術のIPv6を、まずここでチェックしておこう。
 会場内外でNetWorld+Interop特製コンテンツを配信しているShowNetTV。この裏方を務めているのが、Broadband Solution ShowCaseにある「Encoding NOC」だ。ここで行われている「作る、流す、見せる」の作業を詳しく紹介してくれるのが、ミニツアー「Broadband Solution ShowCaseツアー」だ。実際に映像をエンコード、配信している機材の紹介に加え、STBやDV配信システムなどのデモンストレーションなどを解説してくれる。
エンコードを行うサーバに搭載されている「StreamZ」ボードの実物。RCAやSビデオ、キャノンなどの入力用端子を備え、安定したリアルストリーミング配信を行うための製品だ。
ShowNetTVのすべてのコンテンツを集約するiSCSIディスクアレイ「SANRISE9980V」(写真左紫色のボックス)。2台並んでいるように見えるが、左がコントロール部で右側にドライブが搭載されている。
SANRISE9980VはEncoding NOC内にあるWindows XPマシンに接続されており、使用量を見ることができる。7TBのディスクのうち現在2TBを接続しているが、原稿執筆時点ではまだ6TBほど空き容量が残っていた。
STBを使った映像配信のデモンストレーション。MPEG-2やMPEG-4形式で映像を実際に配信している。このほか監視カメラやテレビ電話ソリューションなども展示されている。
 Broadband Solution ShowCaseツアーは明日(7月2日)も行われる。12時/13時30分/15時−−の計3回だ。特に定員は設定されていないが、ツアー出発10分前までにBroadband Solution ShowCase受付まで集合しよう。
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