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コンファレンスの開催が先行して始まったNetWorld+Interop 2004 Tokyo。6月30日からはいよいよ展示会もスタート。会場オープンとなった午前10時30分から、多くの来場者が訪れ、早くも会場は熱気にあふれている。開会に先立って行われたオープニングセレモニーと、2本の基調講演のレポートをお届けする。
 6月30日、午前10時10分。展示会場のオープンに先駆けて恒例のオープニングセレモニーが催された。本イベントの実行委員長を務める高橋徹氏は、「今年はインターネットの商用利用が始まって10年の節目であり、これから新しい技術が普及していくための大きな足がかりとして、このInteropというイベントの重要性はますます高まっていく」と語り、三日間の展示会、そしてコンファレンスへの期待を表した。
 コンファレンスプログラムの策定委員を務める後藤滋樹氏は、「Interopの特長は、コンファレンスの内容にも現れている。ぜひ参加して、ネットワークの今とこれからを実感してほしい」と述べた。このほかに、総務省 総合通信基盤局 電気通信事業部 データ通信課課長の新堀修己氏、経済産業省 商務情報政策局 経済課課長の加藤洋一氏、イベント開催地である千葉県の商工労働部次長 川島彰比古氏が、それぞれ来賓として祝辞を述べ、日本が進んでいる高度なネットワーク社会に貢献するInteropの意義をたたえた。
 華やかな演出(ちょっとしたサプライズと後藤氏が紹介)とともにテープカットを行い、いよいよ展示会のスタートとなった。開場してすぐに多くの人が会場に足を踏み入れ、初日から活況を見せているのは、やはりInteropへの注目度の高さを示していると言えるだろう。
開会に先立ち、スピーチを行った高橋徹氏。「インターネット利用者は着実に増えており、これからの基盤としてさらに活用されていく」と語った。
後藤滋樹氏は、コンファレンスの紹介をとおしてInteropならではのポイントをアピール。「テープカットのときにサプライズがあるんですよ(笑)」
セレモニーにご列席の面々。左から、総務省の新堀修己氏、経済産業省の加藤洋一氏、千葉県商工労働部の川島彰比古氏、実行委員長の高橋徹氏、日本・アジアプログラム委員会議長の後藤滋樹氏、メディアライブ・ジャパン株式会社の管埜寛之氏。
展示会がオープンしてすぐに、多くの人が会場へ歩みを進めていく。入り口で記念撮影をしている人たちも。
 基調講演はNetWorld+Interopの数あるプログラムの中で、最も人気があるもののひとつだ。非常に多くの参加者が少しでも良い席に座ろうと会場前に詰めかけた。入場は事前登録者が先となる。残念ながらすでにWebページでの事前登録は終了しているので、これから参加したいと思った人は当日入場列へ並ぼう。
基調講演開始を待つ参加者の列。事前登録者だけでも多くの人が並び、さらに当日入場にも多くの人が列を作った。
 シスコシステムズ社のマイク・ボルピ氏が本イベントでの最初の基調講演を行った。「進化するネットワークとそのインパクト〜次世代ネットワークとコンバージェンスのあり方とは〜」というタイトルで、新製品の開発・導入を含めた今後のネットワーク機器メーカーに求められる方向性について語った。
シスコシステムズ社のルーティングテクノロジーグループ 上級副社長兼ジェネラルマネージャーのマイク・ボルピ氏。同社が会期直前に発表したルーター製品を中心に、その開発理由や今後の取り組みについて紹介した。
 「電話やネットワークを提供する企業が増え、顧客は簡単に乗り換えを検討できる状況にあります。このため企業側は大幅に収益性が下がっていると言えるでしょう」
 ボルビ氏は、今後のビジネスに求められるのは企業と顧客の間の結びつきの強化であると語り、そこで重要なのは「コンバージェンス(簡素化)」だと強調する。コンバージェンスにはさまざまな段階があり、第一にネットワークそのものを簡素化すること。第二に、顧客に対して複数の接続方法をひとつのプロバイダから提供すること。第三に、複数のサービスをひとつのネットワークに同居させることでアプリケーションの境界を曖昧にし、新たなサービスを創出すること。
 「これら3つのポイントを重視した機器の開発によって、顧客と企業の間に新たな結びつきを生むことができるでしょう。それは収益性の確保だけでなくビジネスの安定化にもつながります」
動きの激しいIT業界の中で、確実な足場を築くための方策はいろいろだが、同社の取り組みはそのなかでも特徴的と言えるかもしれない。ボルピ氏は、この業界はこれから数カ月、数年のうちに、また大きな変化が起こるだろうと締めくくった。
 二本目の基調講演は、米マイクロソフト社のスティーブ・バルマー氏が講演を行った。これは当初予定に組まれていなかったもので、会期直前に急遽追加されたものだ。講演タイトルは「〜ITライフサイクル:セキュリティ強化と管理性の向上を目指して〜」。現在ウィルスやワームの被害が多く報告される中での、セキュリティとネットワーク管理についてのマイクロソフトの取り組みについて語った。
マイクロソフト社 最高経営責任者のスティーブ・バルマー氏。自分のメールアドレスを公開し、直接意見を寄せて欲しいとセキュリティへの取り組み度をアピールした。
 「現在ネットワーク被害の中でも、特に犯罪的なクラッカーの活動が増えています。マイクロソフト社の製品は幅広く使われているが故に、攻撃を受けやすいという面があります。しかしその反面、どのような攻撃が行われるかについても多くの知識を得ているのです」とバルマー氏は語る。
 技術的な側面では、ネットワークからの攻撃に対して隔離や検疫の導入を行っている。これにはアンチウィルス製品の開発会社や政府機関との連携が欠かせないと言う。さらに社会的な側面として、セキュリティに関するセミナーを積極的に開催していると語った。

 「よいセキュリティを確保するためには、よい管理を行うことが必要です。それを実現するために、マイクロソフトは常に頭脳のトップレベルの部分で問題に取り組んでいます」
 どの会社もより確実なセキュリティの実現に邁進しているが、それはマイクロソフトも例外ではない。広範なプラットフォームであるが故に要求される水準も高いことを伺わせる講演だったと言えるだろう。

 今日から放送が開始されたShowNetTV。初日のスペシャルプログラムには、衆議院議員の鳩山由紀夫氏と慶應義塾大学 環境情報学部教授の村井純氏が登場。二人は展示会場を回ったのち、Broadband Solution ShowCase内のShowNetTVスタジオに移り、今後のITやネットワーク分野で日本が担うべき役割について対談し盛り上がった。  ShowNetTVの模様は、会場内ではIPv6マルチキャストでも配信されている。明日以降も注目の番組が目白押し。会場でも、オフィスでも、ShowNetをバックボーンにした配信をぜひご堪能いただきたい。
会場を巡る鳩山氏(左)と村井氏(右)。このあとShowNetTVのスタジオで、日本のIT業界のこれからを語った。
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