| NOCチームによって設計された今年のトポロジーは、NetWorld+Interop 2003 Tokyoで得た課題と新たにチャレンジするテーマを盛り込んだものとなった。今回NOCミーティングで発表されたトポロジー図は、SOCメンバーとのミーティングを経てブラッシュアップされたもの。チャレンジとセキュリティのバランスをアップするために意欲的な議論が交わされた結果である。
今回のNOCミーティングのメインテーマとなったのは、バックボーンを構成する各機材のリストアップと接続インターフェイスなどの詳細部分の確認についてだ。ShowNetのバックボーンには最先端の技術を導入した機器が多数接続されるため、マルチベンダー環境でトポロジーを決定するにあたり、各機材のさまざまな機能への対応状況のチェックは非常に重要となる。膨大な数のネットワーク機器を円滑に動作させるために、NOCメンバーはリストのデータベース化やオンライン化によるメンバー間の共有といった部分も作業を続けている。この機器情報の共有という部分にはたとえばトラブルチケットデータベースとの連携など、昨年よりもさらに一歩進んだノウハウの構築を目指している。
ここで集まった情報は、ネットワーク的な利用だけでなく、物理的な部分、たとえば電源容量や、機器の大きさ、重量といった部分まで及ぶ。この情報を元に、来場者にとって見やすく、かつNOCチームがオペレーションしやすいものにするために、NOCやPODのラック内のレイアウトなども決めていく。もちろんこの作業も、試行錯誤が繰り返され、綿密なシュミレーションが行われているのだ。電源も重要な情報のひとつであり、無停電電源装置(UPS)の数の見積もりなどを行っていく。
また、SOCチームとの間でも今回も積極的な議論が行われ、セキュリティ対策用の機材についても言及された。SOCチームは実際の環境に即したテスト環境を構築し厳密なチェックをすでに行っている。会期中にネットワーク上で交わされるすべてのパケットを監視し、セキュリティを確保するためには欠かせない下準備だ。昨年の経験を踏まえ、さらに高速化されるネットワークを監視していくために、テスト時の挑戦と体験はノウハウの蓄積となる。特に今年は大幅に増えている10GigabitEthernetの接続部分でのミラーリングや、プラスチックファイバーの採用部分での監視方法、IPv6マルチキャストへの対応など、いくつかの課題を乗り越えていく必要がある。このような努力がNetWorld+Interop 2004 Tokyoの安全を支えているのだ。
ネットワーク環境を構築するためには、それぞれの機器1点1点について仕様を正しく理解しておく必要がある。これらの仕様をデータ化して把握することが重要なポイントだ。これまでリストに上っているものに加えて新たに導入が決定した機材もあり、NOCメンバー同士が密接に連絡を取り合う必要性を確認した。今回のミーティングを持ってトポロジーの方向性はほぼ決定となったが、今回のNOCミーティングでも新技術を導入した機材に関するディスカッションが行われ、その場でトポロジーへ組み込むかどうかといった話が交わされたほど。最新のネットワーク環境を構築するというテーマを実現するために、今後もNOCチームは細かい調整を続けていく。 |